Assassin's Creedのレビュー
ユービーアイは1191年の三都市を考古学者の丹念さで建て直す。ダマスカスの丸屋根と市場、包囲の傷跡が残るアッコの列柱路、エルサレムの円蓋。石も光も土地ごとに違う。その上にアニムスが白い被膜と明滅するコードを重ね、この中世が記憶ではなく計算による復元であることを告げ続ける。
イェスパー・キッドは秘密結社の音楽を書く。歌詞のない女声合唱の下に敷かれる冷たい電子の音層、レヴァントの打楽器、そして旋律を持たぬ長い時間。英雄的に行動を持ち上げるものは何もない。その抑制がアルタイルを英雄ではなく実行者にする。足音は聞こえても凱歌は鳴らない。