Atelier Lulua: The Scion of Arlandのレビュー
アーランドの第四章にあたる本作は、岸田メルの丸みを帯びた人物設定に立ち返る。淡い肌、大きな瞳、色とりどりの衣装が、この派生系列の個性を築いてきた。ロロナの娘ルルアは、淡彩の町と、小瓶であふれた工房を巡る。だが新しい要素は錬金術の謎の書であり、その頁は画面上で読み解かれて主人公を導き、光る筆跡を画面に刻む。
音楽はアーランドの温もりを取り戻しつつ、新たな好奇心で動き出す。初期作の穏やかさよりも活発で弾ける町の主題に、錬金術の謎の書にまつわる謎かけの旋律が応える。小さな問いかけの楽句、書が手がかりを差し出すたびに戻ってくる澄んだ音色。楽曲は、次の頁をいつでも開こうとする陽気な見習いルルアの意気に寄り添う。
姿を消した錬金術師の母の足跡をたどり、少女は誰にも読めぬ文字で記された書物を解き明かしていく。錬金術の習得、アーランドの地の懐かしい顔ぶれとの再会、そして血のつながりを探る切ない旅が織り交ぜられる。温かな郷愁に満ちた語りは、過去の絆を称えながら新たな頁をめくる。この優しさが、愛されてきた地への穏やかな別れを冒険に与えている。
アーランドの物語を締めくくる本作は、緻密な錬金術と謎の書物が導くクエスト構成を結びつける。素材を集め調合し、最強の敵に挑むためレシピを煮詰める作業は長い試行錯誤を要する。懐かしい仲間との再会、やり込みのクリア後要素、最高の品を求める探求が、本筋を越えて冒険を延ばす。