Banner Saga Trilogyのレビュー
ディズニー黄金期にふさわしい伝統的アニメーション。極北の冷たい色で手描きされた背景、ロトスコープの人物、ヴァイキング神話に着想を得た壮大な壁画。アニメ映画のようなこの美しさが、サーガに息をのむ視覚的な気品を与える。
オースティン・ウィントリーは北欧のサーガを音へと翻訳する。低い弦、荘厳な合唱、民俗的な旋律が美しい寒気を織り上げ、取り返しのつかぬ選択ごとに重くのしかかる。哀しげなフィドルが流浪の苦みを響かせ、このヴァイキングの旅路に消えぬ重みを与える。
太陽が動きを止めた凍てつく空の下、人間と巨人の民が無慈悲な脅威から逃れ、絶望的な行軍を続ける。一つの決断が誰かの命を奪い、物語は安易なハッピーエンドを決して約束しない。抑制の効いた語り口と重い選択が支える北欧的な厳粛さが、忘れがたい哀愁の叙事詩を織り上げる。
三部作を一続きにまとめることで、隊商の選択が一作から次へと響き、ついには独自の結末を形づくる切れ目なきヴァイキング絵巻が生まれる。手強い戦術戦、糧食の管理、馴染んでいく一行の士気の間で、旅路は重い帰結をはらむ数十時間に伸びる。早く蒔いた種を遅く刈るこの物語の連続性が、忘れがたい叙事詩の名を築く。