Bioshock Infiniteのレビュー
海底の恐怖を反転させるコロンビア。雲の上に浮かぶ都市、まばゆい黄金の光、理想化されたアメリカ建築、遍在するプロパガンダ。眩い美と潜む闇の対比が、光に満ちながらも不穏なユートピアを描き出す。
陽光と狂信に満ちた空中都市は、やがて旗の下の腐敗を露わにする。人種差別、労働者の反乱、並行世界を行き来しながら、物語は眩暈のような結末へと昇り、その光景は幕が下りた後も長く心を捉えて離さない。
光に満ちた浮遊都市コロンビアの上空を滑空するだけで、この舞台が今なお屈指の印象を残す理由がわかる。ブッカーとエリザベスの関係が、確かな繊細さで冒険を支える。空中レールの移動はアクションに躍動を与えるが、銃撃戦はやや古び、初期作より平凡に感じられる。それでも脚本と主題の野心は際立ち、長く心に残る結末へと至る。Switchでも体験は良好で、立ち寄る価値は十分にある。