Demon's Tiltのレビュー
ピンボール台から噴き出す歪んだギターとメタル調シンセが、盤面を一気にアリーナへと変える。跳ね回る球に張りつくような疾走テンポ、マルチボールで爆ぜるリフ。アーケード譲りのこの音の暴走こそ、何度でも台に向かわせる理由のひとつだ。
古典的なピンボールの玉の物理と、弾幕シューティングの洪水を結びつけるなど無理に思えたが、この融合は成立している。フリッパーは小気味よく反応し、台はうごめくアリーナへと変貌する。エフェクトの嵐の中で目標を狙うには本物の反射神経がいり、スコア狙いの高揚感は色あせない。骨太で派手、そして抜群に中毒的だ。
脈打ち、色彩が爆発し、アーケードの戦場へと変貌する盤面に球を放つと、即座にアドレナリンが噴き出す。バンパー、敵、マルチボールが熱狂の中で連鎖し、スコアがうなぎ登りに跳ね上がる。古典的なピンボールと過剰なシューティングが融合した制御されたカオスが、自己記録更新へ何度も挑ませる。