Disgaea 2 - Cursed Memoriesのレビュー
美術は、世界を蝕む呪いを映像にする。ヴェルディムの地では、女神ゼノンの呪文が人間を少しずつ悪魔へと変え、図像がこの汚染を担う。相貌の崩れる村人、緑がかる肌、突き出る角、奇形に呑まれる国。ただ一人免れた人間アデルは、見る間に変異してゆく住民のただ中で動く。美術は呪われた変身を、感染が住民の体に読める、移ろう背景にする。
音楽は、悪魔たちのただ中で、家庭の温もりを保つ。呪われた世界の唯一の人間、アデルとその養家族をめぐり、音楽は家庭的で優しい音域を育む。温かな一家の主題、日々の穏やかな調べ、戦いの仰々しさと対をなす、ほとんど茶の間喜劇の柔らかさ。これらの家族の暮らしの断片が、音の避難所を、途方もない衝突への親密な対位を差し出す。
世界を蝕む呪いに縛られた青年が、わがままな姫君とともに、突拍子もなくも心温まる旅へと乗り出す。終始不遜なその語り口は、思いがけぬ真心の高まりをも巧みに織り込む。この悪魔的なコメディは、シリーズの語りの才気を見事に受け継いでいる。
ユニットのコンボとアイテム界の探索を磨き込み、狂気じみた戦術の公式を受け継ぐ——底を見せることなく超強化への競争を再起動させる。常識をはるかに超えてヒーローを育て上げることが、あらゆる計算に報いる。割り切ったグラインドは敷居が高いが、このシステムの大盤振る舞いと風変わりなユーモアは、戦略好きを粘り強く掴んで離さない。
シリーズの過剰さに忠実な本作・続編は、キャンペーンの下に巨大なやり込みを埋め込む。アイテム界、転生、そして天文学的なステータスの追求だ。英雄を煮詰め、システムの限界を押し広げることが、クリア後も数百時間を満たす。この常軌を逸した太っ腹さが、最も時間を呑み込むタクティカルRPGという評価を支えている。