Disgaea 3 - Absence of Justiceのレビュー
魔界の学園の優等生たる反逆の御曹司が、愉快なほどねじ曲がった理屈を掲げて父を倒そうと目論む。はちゃめちゃと英雄のパロディの裏には、実力と親子の情をめぐる確かな主題が潜む。シリーズに忠実な、笑えて、それでいて意外なほど心温まるこの破格のコメディは、見事に的を射る。
ユニットを常識外れまで育て、アイテム界に潜って装備を膨らませ、無数の入れ子のシステムを使いこなす行為が、強さの限界を絶えず押し広げ、常にもう一戦を呼ぶ。各段階が最適化の妙技を解禁する。やり込みは前提で時間を食うが、この戦略の上積みが、果てしなく工夫に報いる。
物語だけでも十分なのに、その先で育成が主役になる。常軌を逸したレベル上げ、自動生成のアイテム界、クラス習得が天井なきやり込みを開く。馬鹿馬鹿しい笑いと転生システムが、その作業を不思議と心地よくする。この戦術的奥深さこそが、底なしと評される所以だ。