Disgaea D2 - A Brighter Darknessのレビュー
この西洋版は、シリーズの数字の過剰さを極限まで押し進める。画面をあふれる百万単位のダメージ、目に見える上限のないレベル、さらに高みへ登るため、ゼロからやり直す転生。美術は過剰を見世物にする。画面表示そのものが数字の花火となり、際限なき上乗せの馬鹿らしさが、その表示に直に読み取れる。
音楽は、その最大の見せ場を、道中の終わりの対決に取っておく。段が上がるごとにボスの主題は一段膨らみ、金管はより広く、合唱はより轟き、まるで絶えず前を超えねばならぬかのようだ。この管弦楽の上乗せが、途方もない戦いに寄り添い、ますます膨れ上がる敵と、楽曲は仰々しさを競う。
ラハール初登場の直接の続編たるこの冒険は、若き魔王を、どこからともなく現れた妹との騒動へと連れ戻す。相変わらず不遜なまま、物語は今度は血の絆と、認められたいという願いを掘り下げる。初期からのファンを喜ばせる、いたずらっぽい原点回帰だ。
シリーズの常軌を逸した仕組みへ再び潜り、レベルを積み、めまいのする数字を目指して各システムをいじり倒す行為が、最後の一戦への欲を延々と煽る。チームの最適化とアイテム界の探索が執念に報いる。数字の上積みは初心者を戸惑わせるが、戦術の奥深さが、手放しがたい吸引力を放つ。
この西洋版もシリーズの核を保ち、積層ダンジョン、深い育成、天井なき作業がユニットを非常識な数値へと押し上げる。ラハール帰還の物語の先には、長く惹きつける任意の挑戦があふれている。馬鹿馬鹿しい笑いが各セッションを軽くし、この戦術的濃度がカルト的人気を裏づける。