Dragon Quest Monsters: The Dark Princeのレビュー
悪より生まれた呪われし若き王子には、己の運命を生き延びるべく魔物を従える道しか残されていない。この前提が物語に思いがけぬ陰影を与え、救済は一歩ずつ勝ち取られていく。配合の仕組みは遊びと筋立ての双方を支え、主人公の苦みが全体に驚くほどの深みをもたらす。
二体の魔物を掛け合わせてより強い一体を生む配合は、捕獲のたびに来たる血統への賭けへと変える。希少な組み合わせ、受け継がれる特性、ついに整った編成という約束が、探索と配合を連ね、終わりを意識させぬまま続けさせる。古典『ドラゴンクエストモンスターズ』の系譜を継ぎ、奥深い育成の仕組みを見やすく現代化している。注意点は、完璧な魔物を求める道のりが、相応の周回と反復的な配合操作を前提とすること。
二体を配合し、親の技を受け継ぐより強い一体を生み出す。その先には果てのない系譜が広がり、究極のモンスター作りに終わりはない。物語はプサロ王子の旅を描くが、時間を奪うのは配合とスカウト、そして上位ランクだ。シリーズの代名詞たる配合の妙が、深く繰り返せる終盤を約束する。