Espgaluda II Black Labelのレビュー
看板の機構が画面を変容させる。覚醒を発動すれば敵弾は黄金の宝玉と化し、背景はセピアに霞み、自機の周りで時間が粘るかのようだ。この転換を囲むのは金細工めいた幻想である。機械の翼、宙に浮かぶ都市、精緻な衣。同社の他作の軍事的図像とは遠くかけ離れている。
この楽曲は同社の目録で最も叙情的だ。弦と合成合唱が歌う旋律線、遊技場のトランスよりも幻想映画音楽を思わせる和声。特殊モードの発動は実時間で音を濾過し、高域が薄れ拍が緩んだように聴こえる。目が確かめるより先に、耳が減速を知覚するのだ。
ケイブが手がける精巧な弾幕で、弾を遅くする代わりに危険が増す「覚醒」システムを難度の土台に据える。モードの使い分け、弾のかすり、完璧なスコアの追求が、片時も切らさぬ冷静さを要求する。目もくらむが理屈は明快で、弾の幕を御することを愛する者にとって、弾幕の頂点の一つに数えられる。
弾を宝石に変える覚醒システム——それがCaveのこの『エスプガルーダII ブラックレーベル』の証で、原作にモードとオプションを加える。一周は素早く終わるが、弾の地獄と複雑な稼ぎが、底なしの修練に仕立てる。短い長さは習熟の舞台となり、各波を御し、完璧に迫るために遊び直す。