Eternal Sonataのレビュー
ショパンの夢のなかに思い描かれた世界──玉虫色の色彩、おとぎ話のような背景、温かな光が、稀なほどやさしい音楽の物語をつくる。洗練されたセルシェーディングと大パノラマの豊かさが、詩情にあふれている。輝かしく霊感に満ちたこのアートディレクションは、知られざる視覚の珠玉と称される。
ショパンに着想を得た桜庭統の音楽が、稀有な気品をたたえたオマージュとして、自身の管弦楽の主題と作曲家の本物の楽曲を織り交ぜる。どの戦いも、どの夢も、胸を打つロマン派の美しさとともに立ち上がる。洗練され心打つこの音の豊かさが、作品の魔法のすべてを成す。
物語は、死を宣告された病者が、その代わりに魔法の力を授かる世界を思い描く。その中心で、自らの死を知る若い花売りポルカが、この奇妙な恵みを重荷のように背負う。単なる冒険から遠く、物語は死の受容を思索し、病は、偽りの優しさをたたえた世界で、恵みであると同時に宣告となる。