Evil Within, Theのレビュー
腐敗した背景、汚れた光、悪夢のような怪物の、はらわたに迫る恐怖──三上真司が、生々しいまでに暗いサバイバルホラーへと立ち返る。画面の粒子と人を揺さぶる場面転換が、絶え間ない不安をつくる。暗く有機的なこの視覚演出が、休む間もない恐怖へと引きずり込む。
最も記憶に残る音の目印は、一曲の古典音楽だ。ドビュッシーの月の光が避難所から漏れ、息をつき記録できる鏡へと導く。この安らかな旋律が、悪夢の只中の安息の合図となる。残りのゲームは有機的な物音と罠めいた沈黙で唸り、遠くのピアノは休息の約束として聞こえる。
物語は、共有された脳の内側で進む。機械ステムが複数の意識をルヴィクの意識に繋ぐ。砕けた精神は自らの傷に従って世界を組み直し、場所は折れ、書き換わり、脈絡なく別の舞台へ滑る。刑事カステヤノスは、あらゆる矛盾が手がかりとなる他人の精神を進む。悪夢は場所ではなく、内側から探られる病んだ記憶だ。