Fight Night Round 2のレビュー
この続編は、試合のうちに進む顔の崩れを演じる。一巡また一巡と、拳士の面立ちは打撃を受ける。眉の上は腫れ、頬骨は青ざめ、傷が開いて血を流し、巡の摩耗が、肉そのものに読める。画作りは、この積み重なる荒廃を、試合の視覚の物語にする。拳士の様子が、一言もなく、最初の鐘からこの方受けてきたすべてを語る。
ここでは、群衆が楽譜の役をなす。試合の真の音の原動機は、観客席の喚声だ。フックが当たれば一気にふくらみ、かわされれば落胆にうなり、間近な失神の前には息を詰める。音源はこの観客のざわめきに、一巡ごとの緊張を担わせ、わずかな応酬にも反応する闘技場の轟音が、音楽の代わりをなし、決定的な一打を、見るより先に聞かせる。