Fight Night Round 4のレビュー
驚くほどのリアリズムで造形された肉体、汗、痣、そしてリングの光──どの試合も、テレビ中継のように見える。回避のなめらかさと打撃の手応えが、ほとんど手で触れられそうな存在感を強める。丁寧で生々しいこの視覚的リアリズムが、本作を本機の見せ場のひとつに数えさせる。
音楽は、息と消耗でできている。試合が長引くにつれ、呼吸は重くなり、力む唸りが連打ごとを句切り、脚は引きずられ、打ち合いの拍が緩む。疲れた二人が、あえぎに途切れるほぼ沈黙のなかで互いに寄りかかる。音は力ではなく摩耗を讃え、耳は顔を読む前に疲れを測る。