FlatOutのレビュー
正面衝突の衝撃で運転手は風防を突き破り、関節の外れた人形のように投げ出される。転がり、跳ね、路面を横切って止まる。この放り出された体こそが画面でもっとも動いている要素であり、余興の種目に至っては、それを的へ投げつける飛び道具そのものとして扱う。
重い岩石音楽が背後で回り続けるが、記憶に残るのは叫び声のほうだ。運転手は飛んでいるあいだじゅう喚き、その音は軌道に応じて遠のいたり近づいたりし、着地の瞬間にきっぱり途切れる。楽器のように扱われたこの声が、音楽だけでは決して得られない喜劇的な間合いを事故へ与える。
車体が砕け散り、クラッシュのたびにドライバーがフロントガラスを突き破って投げ出される——そんなデストラクションダービーへ突っ込む。これは、痛快な混沌にすべてを賭けたレースだ。切れ味鋭い運転と、ぶっ飛んだミニゲームが、即座の発散をもたらす。荒々しく、おかしく、予測不能。速さと破壊の、抗いがたい混合だ。