Halo 3 - ODSTのレビュー
壮大な風景、荘厳な軌道リング、丁寧な光をもつ叙事的なサイエンス・フィクション──本作は、見事な一貫性と広がりの世界を広げてみせる。コヴナントのデザインと異星の建築が、象徴的な未来像をつくる。広大で霊感に満ちたこのアートディレクションが、現代SF FPSを定義する。
マーティン・オドネルの手による音楽は、グレゴリオ聖歌、叙事的なオーケストラ、ロックギターを織り交ぜ、たちまち象徴となった讃歌を生む。神聖でありながら勇壮な名高いHaloの主題が、稀有な荘厳さで、どの任務も奮い立たせる。サーガを象徴するこの音の広がりは、いまもビデオゲームで最も聴き分けやすいもののひとつであり続ける。
超兵士から離れ、ごく普通の降下兵たちが、占領された都市をさまよい、部隊が散り散りになった夜を再構成していく。ジャズとフィルム・ノワールの色を帯びた群像劇として、叙事詩ではなく、脆弱さと捜査に賭ける。この親密な調子の転換が、シリーズに屈指の異色の物語をもたらした。
より暗く静かな空気をまとった外伝で、夜の占領下の街を探索する、ありふれた一兵士を演じる——フィルムノワールの色を帯びた雰囲気の中で。回想で彩られた落ち着いたテンポが公式を心地よく刷新し、協力モードのファイアファイトが発散を担う。粋で没入感があり、気前がよい。あえて異なる切り口に挑む、見事なFPSだ。