Ico & Shadow of the Colossusのレビュー
広漠とした無人の大地、ベールに包まれた光、途方もない巨像──本作は、崇高で、ほとんど聖なる孤独をたたえた風景を織りなす。背景の簡潔さと巨人の圧倒的なスケールが、並ぶもののない瞑想的な美しさに達する。ミニマルで壮大なこのアートディレクションは、いまも絶対的な傑作であり続ける。
大谷幸の手による音楽は、その管弦楽の高鳴りを巨像との対決のために取っておき、広大な平原には静寂を支配させる。激情が爆発するや、弦と合唱が心揺さぶる悲劇的な荘厳さへと立ち上がる。静寂と音の洪水のあいだのこの大胆な対比は、いまもビデオゲーム芸術の頂であり続ける。
チーム・イコの手による二つの傑作を束ねたこの作品集は、愛、犠牲、そして孤独をめぐる、ほとんど言葉のない二つの物語を一つにする。角を持つ少年の差し伸べる手から、無垢な巨像との対峙まで、情感は言葉よりも所作から生まれる。この二篇の詩が交わすさまを見届けることは、ビデオゲームの語りの頂を測ることにほかならない。