Journey Collector's Editionのレビュー
見渡すかぎりの金色の砂丘、彫り込まれた光、ひとつの孤独な人影──本作は、胸を打つ瞑想的な美しさのミニマルな旅をつくる。背景の簡潔さと動きの優美さが、純粋な詩情に達する。崇高でそぎ落とされたこのアートディレクションは、絶対的な傑作と称される。
オースティン・ウィントリーの手による音楽が、稀有な瞑想的美しさのオーケストラに支えられた、心奪うチェロを繰り広げる。旅とともに移ろいながら、砂漠での一歩一歩に心揺さぶる情感とともに寄り添う。ゲーム音楽として初めてグラミー賞にノミネートされたこの楽曲は、いまも音の芸術の絶対的な頂だ。
遠い山を目指して歩む孤独な巡礼者──名もなき旅人が、定められた終わりへと、砂漠と廃墟を越えていく。言葉も顔もないまま、物語は、映像と所作の力だけで、生と喪失と出会いを語る。この静かで普遍的な寓話は、言葉にならぬものへと触れる。