JSRF - Jet Set Radio Futureのレビュー
まばゆいセルシェーディング、生きた漫画として描き直された東京、色とりどりのグラフィティ──本作は、あふれ出すエネルギーとともに、シリーズのポップで不遜な作風を受け継ぐ。けばけばしいベタ塗りと滑り抜けるローラースケーターが、視覚の祝祭をつくる。生き生きと洒脱なこのアートディレクションが、カルトなグラフィックの遺産を見事に受け継ぐ。
コラージュの天才、長沼英樹は、ファンク、ヒップホップ、ビッグビート、そしてスクラッチを織り交ぜ、途方もなく瑞々しい音のパッチワークを生み出す。音楽はローラーの流れとグラフィティの精神に、超がつくほど伝染する熱量で寄り添う。模倣されども決して並ばれぬこの前衛的な音の個性は、ジャンルの絶対的な頂であり続ける。