Kirby's Block Ballのレビュー
ブロック崩しという仕掛けが見世物に転じる。ブロックはシリーズの生き物の形を取り、受け止める板は枠の四辺すべてに置かれ、主人公自身が球の役を務める。だから速さに応じて表情が変わる。どの面も、崩し始める前から見覚えのある形が浮かぶようにブロックが並べられている。
曲はシリーズの持ち歌を、球が一度も止まらない遊びに合わせて速い拍で編み直したものだ。跳ね返りの効果音は成り行き任せではなく曲に合わせて調律されており、長く続く一局はそのまま、意図せぬのに音程の合った打楽器を生む。面の終わりには、この主人公にはおなじみの吹奏が戻ってくる。
ブロック崩しが、カービィ自身をボールにして生まれ変わる。四つの縁で跳ね返り、ボーナスを飲み込み、画面を吹き飛ばす能力を発動する。一見ささやかな着想が、技量と小さな発見のあいだですぐに引き込む。賢く弾むこの一本は、古典のジャンルを抗いがたい一品に変える。