Loop Heroのレビュー
操るのは英雄ではなく、その周回路の周囲の世界。脅威と報酬を決めるカードを配置していくこの逆転の発想が、戦術・経営・ローグライクの稀有な融合を築く。略奪のため留まるか、死ぬ前に逃げるかの駆け引きが熱い。繰り返しに飽きが来てUIも分かりにくいが、独創性は際立ち、携帯機でこそ映える。
勇者が自動で巡るループの周りにタイルや敵、建物を配置していくと、催眠的な戦略の緊張感が生まれる。圧倒されずに稼ぐため何を召喚するか考え、遠征の合間に拠点を築き、毎回すべてが組み替わる。発想が斬新でテンポが心地よく、この危ういバランスを極めたくてすぐにまた始めてしまう。
主人公は自ら円環を歩き続け、腕の見せどころは、彼を倒さずに強化する地形を築くべく適切なカードを配置することにある。一周ごとに資源や装備が手に入り、遠征のたびに新たなカードや拠点の建物が解放され、すぐに別の組み合わせを試したくなる。リスクと戦利品の駆け引きは精緻で、つい手が止まらない。ただし、ループ構造ゆえ予定より長いプレイになりやすい点には留意したい。