Max Payne 3のレビュー
生々しく陽光あふれるサンパウロ、彩度の高い光、二重写しの演出──本作は、幻滅をまとった犯罪劇を、切れ味よく様式化された美学へと移し替える。途切れがちなフィルターと映画的な演出が、絶望的な暴力を強める。暗く洒脱なこの視覚演出が、べとつくようなアクションスリラーを引き立てる。
老い、酒に溺れ、悔恨に蝕まれたマックスが、サンパウロでのボディガードの職を引き受けるが、それはやがて惨劇へと転じる。物語はそのノワール小説的な宿命論を、腐敗と転落、そして叶わぬ贖罪のあいだで、熱帯の地へと移す。熱に浮かされたような語りと偽りのない暗さが、この人物の伝説を堂々と受け継ぐ。
銃を構えてスローモーションで飛び込み、ブレットタイムのただ中で照準を定める――その銃撃戦は、稀に見る濃密さと見やすさを誇る。身体と着弾の物理表現が、一撃一撃に圧倒的な重みを与える。一本道で饒舌ながら、その精度は手本といえるほどで、手応えあるTPSの頂点のひとつに数えられる。