MediEvilのレビュー
SCEケンブリッジが作り上げたガロウメアは、まるでハロウィンの遊園地だ。青白い墓地、かぼちゃ畑、燐光を放つ沼、巨大な月の下で眠る村。顎の外れた隻眼の騎士サー・ダニエル・フォーテスクがその不気味な笑いを一身に担い、敵の造形もどこか絵本めいた愛嬌をたたえている。
アンドリュー・バーナバスとポール・アーノルドが書いたのは、人の好い怪奇映画の音楽だ。跳ねる弦、からかうような金管、チェンバロ、幽霊屋敷に響く児童合唱。墓場の疾走からザロックの広間の軋むワルツまで、区域ごとに主題が用意され、どの曲も口の端に笑みを残している。
この作品最大の笑いは主人公そのものにある。ダニエル・フォーテスクはガロウメアの戦いで最初の一矢に倒れ、その後の公式伝説で救国の英雄に仕立て上げられた男だ。百年後、ザロックの魔法で目覚めた彼は、でっち上げられた栄光を後から実際に勝ち取り、英雄の間の席を得ようとする。