Metal Gear Solid V - Ground Zeroesのレビュー
アフガンの砂漠からアフリカのサバンナまで、自然光に満ちた乾いたオープンワールド──潜入は、かつてない広がりと美しさをまとう。丁寧な画づくりと昼夜のサイクルが、息をのむリアリズムをつくる。広大で制御の利いたこの視覚演出が、サーガの技術的頂点を刻む。
映画的なオーケストラと1980年代のライセンスヒット曲を織り交ぜ、音楽が、壮麗でありながら郷愁を誘うスパイの空気を紡ぐ。胸を引き裂く「Sins of the Father」と当時のラジオが、物語の悲劇を際立たせる。雄大で心打つこの音の豊かさが、サーガの最終章を壮大に彩る。
小ぶりながら、酔うほど自由な序章——攻め方を即興で組み立てて軍事基地に潜入する。観察、隠密、行動が思うままに絡み合う。楽しさは、どの任務も千通りに遊び直せる、この完全な自由から生まれる。切れ味鋭く没入感があり、技術的にも見事。模範的なオープンワールド潜入の公式の礎を築く、見事な前味だ。