Monster Boy and the Cursed Kingdomのレビュー
ワンダーボーイの直系を継ぐ、大らかで煌びやかなカートゥーン。変身する主人公、丸っこい怪物、鮮やかな色に満ちた背景。臆面のないこのグラフィックの歓びが、見事なほど丁寧に動き、変身のたびに楽しい小さな見世物を生む。
古代祐三が手がけたのは、英雄的なファンファーレと冒険心あふれる旋律が行き交う華やかな楽曲。名作群を思わせつつ、変身のたびに表情を変える。各エリアのテーマは軽やかさと緊張を心地よく往復し、探索を弾ませる。この豊かな旋律美が今も耳を楽しませてくれる。
それぞれ固有の能力を持つ動物への変身が、好奇心が常に報われる色鮮やかなメトロイドヴァニアを形づくる。変身が道を開き、機知に富んだボスが緩急を生み、煌めく筆致は魅力を失っていない。発想は古典的で革新は乏しいが、仕上がりは非の打ちどころがない。昔ながらのアクションアドベンチャーとして、手堅く、簡単すぎもしない好作だ。
匂いを嗅ぐ豚、這う蛇、身軽な蛙へと姿を変えるたび新しい道が開け、その変身の妙が冒険をたまらなく魅力的にする。メトロイドヴァニアの王国は好奇心に応えて広がり、ユーモアが弾け、プラットフォームの操作は精緻なまま。次の変身が待ち遠しくて、笑顔のまま進んでしまう。