MotorStormのレビュー
豪奢な風景のなかのオフロードレース、跳ね上がる泥、まばゆい自然光──本作は、荒々しい美しさの車両のカオスを広げてみせる。地形の変形と演出のエネルギーが、息をのむ生命力をつくる。躍動的で丁寧なこの視覚演出は、本機の見せ場であった。
エボリューション・スタジオの第一作は、モニュメント・バレーの砂漠に据えられた荒々しい祭りを描き、音楽はその拡声装置となる。ブレイクビーツ、インダストリアルな電子音、ざらついたロックが野外の音響卓から吠え、砂塵とへこんだ鉄の走りに合う。飾りというより、無法者たちの秘密の宴を鳴らし、レイヴの只中を走るように音の中で車を駆る。
泥にまみれた峡谷で繰り広げる横並びのオフロードレース——あらゆる大きさの車両が、壮観な混沌の中で最良のラインを奪い合う。純粋な速さか、危険な道か。その選択が絶え間ないスリルをもたらす。切れ味鋭く荒々しく、技術的にも目を見張る。濃密さと機転にすべてを賭けた、泥臭くも高揚するアーケードレースだ。