Oddworld - Stranger's Wrathのレビュー
グロテスクな生き物、温かな光、砂塵にまみれた背景の、オドワールドの幻想的な西部──本作は、奇妙で魅惑的な西部劇の世界をつくる。住人たちの独特なデザインと有機的な空気が、独創性にあふれている。丁寧で創意に満ちたこのアートディレクションが、シリーズの真似のできないビジュアルの個性を受け継ぐ。
オドワールドは陰鬱な工業世界を捨て、安っぽい西部へ乗り換える。掻き鳴らされる生ギター、間延びしたハーモニカ、バンジョー、そして一人きりの口笛が、賞金稼ぎの土地を据える。追跡の場面も編成は変えず、蹄の拍へ絞り込むだけで、管弦楽を呼び出すことはない。
ストレンジャーは何も語らないまま、ある手術の費用を賄うために賞金を積み上げていく。物語はその出費を何時間も説明しない。理由が姿を見せた瞬間、人物像は丸ごと裏返る。強欲と見えたものは、自分が何者かを隠すための試みだった。そして追う側と追われる側が入れ替わる。