Pokken Tournamentのレビュー
生き物たちは原典の絵に忠実な比率で立体化されるが、本編が見せることのなかった筋肉と重さを与えられる。打撃が効いていると見せるには、これが要る。闘技場は興行の会場として扱われ、舞台照明、大型の映写幕、姿の見える観客が並ぶ。この扱いが、彼らを自然の生息地から土俵の上へ移すのだ。
楽譜はテレビ中継の競技の語法から借りる。告知の金管、際立つ打楽器、闘士が入場する前の高まり。これによって、野生の遭遇ではなく公式の大会という枠が立ち上がる。曲は、視点が横からの構図と肩越しの構図とで切り替わるのと同じ瞬間に段階を変える。音楽が体勢の転換を裏づけるのだ。