Prince of Persiaのレビュー
ジョーダン・メックナーは駐車場で走り跳ぶ弟を撮影し、その映像をなぞって、循環する動作ではなく人間の歩みを取り出した。周囲の地下宮は馬蹄形の迫持と黄土色の煉瓦、モザイクの語彙で組まれ、落とし格子も鏡も、視線が常に主人公へ戻る程度に控えめに描かれている。
フランシス・メックナーが書いたのは、チェンバロと弦による短い動機の数々で、刃をかわした瞬間や出会い、砂時計が尽きかける場面といった決定的な時にしか鳴らない。それ以外は足音と風だけが響く。CD音源への移行は、その稀な音楽の一撃に、フロッピー版にはなかった立体感を与えた。