Project Gotham Racing 2のレビュー
続編が賭けるのは空である。厚みをもって流れる雲、建物の影を車道の上へ長く伸ばす低い陽、路面を斑に黒く濡らす通り雨。天候は背景であることをやめ、走行の情報になる。曲がるたびに、路面の食いつきの読み方が変わるからだ。
選曲は路線ごとではなく都市ごとに割り振られる。ストックホルムには北欧の電子音楽、シカゴにはギター、フィレンツェにはイタリア語で歌われる歌謡、バルセロナには打楽器。ある都で走ることは、その地で耳にするはずの音を聴くことに等しく、行き先の変更は選択画面の時点で耳に告げられる。
Kudosシステムを磨き、コースを充実させたことで、走りの美しさを性能と同じだけ評価するという発想がさらに深められている。研ぎ澄まされたドリフトと大胆な追い抜きが、手応えがありながら報われる走りを支え、シミュレーションとアーケードの中間に位置する。一部のメニューには古さが残るが、スタイルと速さのこの稀有な均衡は、今なお純粋な運転の歓びだ。