Rage Racerのレビュー
ナムコは意図してシリーズの色を暗くした。陽光の浜辺は姿を消し、灰色の舗装、工場地帯のトンネル、断崖、重い空が並ぶ。アッソルート、リザード、エイジソロ、グナーデという独自の自動車メーカーが生まれ、車体は角ばった。自分のチーム紋章を描ける仕掛けも、1996年の走り物としては珍しい。
中西哲一の音楽は初期リッジレーサーより荒々しい。乾いたブレイクビーツ、歪んだ低音、金属的な持続音、フィルターのかかったギターの断片。ナムコが選んだ硬派な方向転換にぴたりと寄り添いながら、シリーズの核であるゲームセンターの熱量は手放していない。