Resident Evil - Revelationsのレビュー
打ち捨てられた船が、このシリーズが失っていた場所の統一を取り戻す。狭い通路、色褪せた豪奢な広間、水に浸かった機関室。すべてが筋の通った構造でつながり、やがて間取りが頭に入る。湿気はひとつの素材として扱われ、舷窓の曇り、光を返す水たまり、金の装飾に浮いた黴が、言葉なしに放置の年月を語る。
楽譜は不在によって働く。音楽のない時間が長く続き、そこで意味を持つのは船体の軋みと水の音だけだ。そして生き物が正体を現すその瞬間に、不協和な弦が唐突に入ってくる。捜索の場面には、聞こえるか聞こえないかの極端に低い持続音が置かれる。その存在に気づくのは、止まった瞬間だけである。
物語は各話に切り分けられ、冒頭にあらすじ、末尾に引きが置かれる。連続ドラマから借りた構造が、捜査を交互の視点へ分割するのだ。この編集によって、時間も場所も離れた複数の班を同時に成立させられる。明かされるのは脅威の正体というより、誰が誰に嘘をついたのかという問いのほうだ。