Rune Factory 3 Specialのレビュー
記憶を失い、竜の姿に変えられた青年が、人間と異種族が互いに警戒し合う村のただ中に墜落する。物語は、のどかな農村の暮らし、育んでいく恋、そして二つの種族のゆるやかな和解を、心温かな人々の手で織り上げる。季節を巡るうちに一人ひとりを知っていくこの素朴な優しさが、小さな町を、愛着の湧く本物の故郷へと変えていく。
畑を耕し、絆を深め、モンスターを手なずけて戦いへ連れ出す。一日ごとに重なり合う小さな目標が幾つも織り込まれ、「あと一つだけ」と就寝を先延ばしにしてしまう。四季、ダンジョン、口説くべき村人たちが、急かすことなく長期的な目標を描き出す。圧のない穏やかさゆえに、何年経っても癒しの儀式のように立ち返れる。難点は、序盤の歩みの遅さと一部の古めかしい仕様で、ループが完全に噛み合うまで多少の辛抱を要する点だ。
シャランスの暮らしは季節とともに流れ、そこで時は溶けていく。耕し、育て、鍛え、釣り、村人と絆を結ぶ営みが果てなく絡み合う。探索すべきダンジョンと農業・冒険の二重のリズムが、いつも「もう一日」の理由をくれる。結婚、子供、開かれた暦が物語の後も愛着を伸ばす。