SaGa: Scarlet Grace - Ambitionsのレビュー
伊藤賢治が、フォークと東洋の色を帯びた音楽を書き上げる。旋法的なメロディと伝統楽器が、古地図のような世界を描き出す。戦闘曲は軽快でリズミカルに、戦術的な衝突の緊張を際立たせる。異国情緒をたたえた、簡素ながら霊感に満ちたこの優美さが、王国の彷徨に寄り添う。
四つの運命、四つの始まりから、崩壊寸前の世界を旅する。そこでは古き神々が、忘れられた混沌を呼び覚まそうとしている。物語は水増しを拒み、印象的な断片を連ねて進み、沈黙と省略に叙事詩を語らせる。シリーズの精神に忠実なこの簡素な語りは、説明より暗示を、論証より想像を好む者を魅了する。
ターン制戦闘を陣形パズルのように仕立てたRPG、SaGa: Scarlet Graceは自由に巡れるマップを開き、選択で物語が枝分かれする。四人の主人公、数十の結末、従来のレベルに頼らない成長が、すべての解放へ何度もの周回を誘う。一本道の筋以上に、この周回性こそ冒険を大きく引き延ばす。