Syphon Filter - Logan's Shadowのレビュー
ソニー・ベンドは潜入を懐中電灯と反射光だけで照らす。影に沈む貨物船の通路、光条に舞い上がる塵、そして水中では緑の柱となって砕ける光。強いコントラストのおかげで、歩哨は輪郭だけで見分けがつく。
音楽は引き算で組み立てられる。低く保たれた弦、暗い電子の層、そして長い沈黙が足音と波音を前に押し出す。警報が鳴った瞬間、金属質の打楽器と低音のオスティナートが一斉に打ち込まれる。映画のスパイ劇の作法そのものだ。
任務は回収作戦として始まり、やがて依頼主そのものへ牙を剥く。ゲイブ・ローガンは情報漏洩の出所が組織の内側にあると知る。物語は信頼の反転を重ね、味方が次々と疑わしくなり、マギー・パワーズの失踪が規律と忠誠の選択を迫る。