The Liar Princess and the Blind Princeのレビュー
古い童話の残酷さをまとった切り絵の絵本。平らなシルエット、層を重ねた背景、赤で際立たせた暗いパレット。可愛らしくも背筋の凍るこの紙芝居の美学が、美しさが常に棘を隠す物語に奉仕する。
オルゴールの色を帯びたオーケストラの装いが、この残酷な童話を包む。ひそやかな弦と儚い鈴の音が、言葉なくして呪いを語る。音楽は優しさと脅威の間で揺れ、怪物の姫の二面性を際立たせる。繊細でありながら重々しい、この音の詩情が、絵本の戦慄を読み終えた後も長く引きずらせる。
道を切り開く怪物の姫と、盲目の王子を導く人の姿。この二つを切り替える仕組みが、本作のパズルアクションの核であり、単純ながら心に響く。謎解きにやや切れ味を欠き難度も控えめだが、落ち着いたテンポが絵本のような物語に見事に寄り添う。短く、ほろ苦く、遊びが何より感情に奉仕する体験を求める人に薦めたい。
姫のはかなさと怪物の獣の顎を切り替え、やさしい謎を越えていくと、数分で稀有な魅力が立ち現れる。残酷で美しい童話は解く喜びを損なわず心を打ち、手描きの一枚一枚が、この切ない物語の続きを知りたくて先へ進ませる。