Valkyria Chronicles 4のレビュー
CANVASエンジンが、戦場を水彩スケッチブックのように見せる。下描きの輪郭、紙の質感、戦争の苛烈さをやわらげる優しいパレット。ひと目で分かるこの独特の選択が、タクティクスに稀有な魂を宿らせる。
前作までも手がけた崎元仁が、戦争ドラマを抱きしめる欧州調のオーケストラを響かせる。作戦時の荘厳な金管、兵士が倒れるときの胸を裂く弦。音楽は戦場の戦術的なリズムを刻みながら、決して戦いを美化せず、ひとつひとつの犠牲に真に映画的な重みを与える。
ターン制戦略と三人称アクションを融合させたBLiTZシステムが、小競り合いの一つひとつに独特の味わいを与える。本編の先には、スカーミッシュ戦、E分隊の任務、固有スキルを持つキャラの勧誘が、戦いの営みを肉付けする。胸を打つ物語に奉仕するこの戦術的密度こそ、それを取り巻く根強い評価の理由だ。