Wild Arms 5のレビュー
この西洋版は、六角の格子での戦いの仕組みを前へ出す。戦場は房に分かれ、人物の配置がその一撃と同じだけ物を言う。距離を取って構え、敵を回り込み、射線を揃える。画作りは、この蜂の巣の格子に明快な見やすさを与え、どの衝突をも小さな位置の問題に変える。シリーズの拳銃使いの決闘への、独創的な戦術のひねりだ。
西部劇の口笛の下に、より優しいひと筋が現れる。辺境の主題の傍らで、楽譜は、人物と物語の山場のために、憂いある親密な旋律をとっておく。控えめな弦、ピアノ、優しい音型が、死にゆく世界のはかなさと、若者の一団の絆を語る。戦いの勢いへの対位となるこの情の面が、遊びに、思いがけない情感の深みを与える。
ディーンの周りで、六人の若きドリフターの一団が物語と、その核となる主題、すなわち共生を担う。フィルガイアには人間と、他から来た種族ヴェルニが暮らし、二つの民の間の偏見が、外の脅威と同じだけ争いを養う。前作より成熟したこの物語は、和解と、不信の乗り越えを真の主題とし、英雄たちは、相手の出自の先を見ることを学びながら育つ。
サーガの十周年を飾る本作は、グリッド上の戦闘と太っ腹な冒険を備えた西部劇JRPGを描く。世界を探り、配置を極め、サブ要素を炙り出すことが、数十時間を満たす。ワイルドアームズシリーズに忠実なこの規模が、JRPG好きが味わう寿命を生む。