007 - Everything or Nothingのレビュー
エブリシング・オア・ナッシングはボンド映画の大作のように展開する。エジプトのピラミッド、ニューオーリンズの湿地、ペルーの神殿、地下研究所が、しばしば破壊できる豪華な舞台として現れる。演出は見せ場を狙い、爆発とアストンマーティンの追走で、各任務は通路よりも映画の一場面を求める。
007のギターリフはここでは報酬として働く。決まったボンド・ムーブがそれを署名のように響かせ、あらゆる妙技をシリーズの世界観へ結ぶ。周囲ではジョン・バリーの系譜を継ぐ管弦楽が、抑えた金管と張り詰めた弦を織り、この作品ならではの洒脱な諜報の空気を保つ。