2 Games in 1 - Sonic Advance + ChuChu Rocket!のレビュー
二本のうち一本目が、絵としての見せ場の大半を担う。輪、ばね、彩度の高い丘が、下手をすれば何も読み取れなくなる速さで流れていく。それを防いでいるのが、はっきりした輪郭と手前と奥の明快な切り分けだ。背丈を詰めて描き直された人物も、全速の中で走りの動きを保っている。
この合本の調子を決めるのは、跳躍作の楽曲だ。輝かしい音色の速い旋律、弾む低音、全速で駆け抜けた場合の実際の所要時間に合わせた短い構成。続いて収録された一本は、まるで異なる音域を差し出す。走りではなく思考に寄り添う、最小限で反復的な音だ。
正反対の味わいが一本のカートリッジに——片や青いハリネズミの純粋な速さ、片やネズミをロケットへ導く意地悪な混沌。一方は切れ味で、もう一方は戦術的な熱狂で発散させる、とりわけ大勢でなら。この二面性が飽きを遠ざけ、ポケットに収まる。疾走と知恵比べを行き来する、賢い二本立てだ。