Assassin's Creed - Birth of a New World - The American Sagaのレビュー
フィレンツェの屋根の上から陽光あふれるカリブ海まで、驚くほどの広がりをもつ歴史の再現──どの時代も、めまいがするほどの細部へのこだわりとともに甦る。建築の一貫性と練り込まれた光が、歴史を豪奢な遊び場へと変える。広大で丁寧なこの視覚的野心が、歴史オープンワールドを定義する。
雄大なオーケストラとアメリカン・フォークの色合いを織り交ぜ、音楽が、独立戦争を大いなる歴史絵巻の高みへと引き上げる。震える弦と横笛が、叙事的な気高さで、コナーの献身を際立たせる。丁寧で霊感に満ちたこの交響的な広がりが、冒険のあらゆる瞬間を昇華させる。
この箱の目玉は、反実仮想の悪夢だ。『ワシントン王の圧政』では、革命の英雄が自ら専制君主として戴冠し、恐怖で統べる。ゲームは自らの建国神話を裏返す。周りでは『ブラックフラッグ』と『リベレーション』が新世界の探索を延ばすが、この異史こそが基調を定める。アメリカの自由に払われた代価を問い、その解放者を暴君として想像するまでの叢書だ。
シリーズのアメリカ編を一つに束ね、革命と海洋制覇の大きな物語を途切れなく繋ぐ詰め合わせ。長大なメインに加え、奪還すべき拠点や散らばる収集物まで含め、合計は数十時間に及ぶ。全てを一気に味わえる点が、やり込み派に愛される所以だ。