Astalのレビュー
見事な丸みの色彩豊かなスプライト、壁画のように描かれた背景、まばゆい色調──本作は、サターンの船出における技術の見せ場であった。アニメーションのなめらかさと色彩の豊かさが、魅力にあふれている。丁寧で温かなこの視覚の大らかさは、いまも2Dアクションの珠玉であり続ける。
崎元仁が書いたのは、この分野の常套からは遠く離れた広がりのある管弦楽だ。厚い弦、竪琴、木管が手描きの絵をそのまま支える。旋律は物語の情の起伏に沿い、庭では明るく、夜が訪れれば重く沈む。短い旅路に長編アニメ映画のような品格を与えている。