Atelier Ayesha - The Alchemist of Duskのレビュー
黄昏の連作の第一作にあたる本編は、その絵を左に委ねる。柔らかな水彩が、ゆっくりと衰えゆく世界を彩る。色あせた色調、草木に呑まれた廃墟、しぼんだ光が、穏やかな憂いをなす。美術はアーランドの華やかなおとぎ話から離れ、はかない美へ、劇的さもなく少しずつ消えゆく世界の美へと向かう。
黄昏の音楽は、いっそうまばらで物思わしげになる。かすかな音の層、間を置くピアノ、柔らかなアコースティックの音色が、アーランドの快活さから離れた憂いの空気を据える。楽曲は、しおれゆく世界のゆるやかな律動で息をし、旋律の間に沈黙を残す。季節ごとにいっそう退いていく世界に、耳を澄ますかのように。
物語は、控えめな薬師アーシャを追う。ゆっくりと衰えゆく地を越え、消えた妹を探しに出た彼女にとって、錬金術はただの手段、かすかな手がかりを辿るための道具にすぎない。自由な歩みで、大きな脅威もなく、物語は内なる探求となる。消えゆく世界で、手がかりまでもが消える前に、愛する者を見つけ出すことだ。