Atelier Ryza: Ever Darknessのレビュー
ガスト印の輝かしい夏のアニメ。暖かな色、きらめく水面、ひと目で愛しくなるデザインのヒロイン。アトリエシリーズの心地よい精神に忠実なこの弾けるアートディレクションが、錬金術を包み込むような晩夏の光に浸す。
静かな島の終わらない夏、そして自分たちの力で何かを成し遂げたいと願う少年少女たち。物語は、ほろ苦い成長の記録、芽生える友情、日常のささやかな出来事を大切に描く。愛おしいキャラクターと過ぎゆく時間の確かな感覚に支えられたこの優しさが、エンディングのあともずっと心に残る温もりを冒険に与えている。
錬金術はここでは底なしの沼だ。ループ式の調合は品質、特性、効果を際限なく最適化させ、完璧な装備探しを執着へ変える。傍らで夏の探索、素材集め、仲間との暮らしが穏やかなリズムを育む。現代アトリエの幕開けたる本作は、郷愁の夏が終わってなお完璧主義に報いる。