Azel - Panzer Dragoon RPGのレビュー
荘厳な砂漠の世界、優美な竜、黄昏の光──このRPGは、並ぶもののない物憂げな美しさの終末後の世界を広げてみせる。大パノラマの広がりとデザインの一貫性が、飛翔のひとつひとつを引き立てる。丁寧で夢のようなこのアートディレクションは、本機の視覚の傑作と称される。
小林早織の傑作たる楽曲は、オーケストラ、合唱、民族的な音色を、比類なき瞑想的で神秘的な美の作品へと織り交ぜる。どの主題も、稀有な情感の物憂げな荘厳さでRPGを包む。最も美しいもののひとつとしてしばしば挙げられるこの心奪う音の豊かさは、いまもこのサターンの至宝の魂であり続ける。
廃墟と古の生き物たちの世界で、謎めいた竜と結ばれた若き狩人が、失われた文明をめぐる埋もれた真実にたどり着く。物語は憂い、神秘、そして驚きを、稀なる詩情で結び合わせる。サターン屈指の稀少な珠玉として、その黄昏の叙事詩はRPGで最も称賛される一つであり続ける。
竜にまたがり荒れ果てた風景を飛び、360度旋回しながら標的を捉え、戦いのたびに乗騎が成長していく――ひとつのエリアが次のエリアを呼ぶ冒険がそこにある。力の高まりと謎めいた物語が好奇心に応える。戦闘は少なく全体も短いが、没入感と叙事詩的な気宇が最後まで惹きつけて離さない。