Baramui Klonoa - Door to Phantomileのレビュー
慈しむように作り直されたファントマイル王国は、絵本のような色彩と、包み込むようにやわらかな2.5Dの風景を広げる。長い耳の主人公と夢幻的な情景が、見やすく温かなおとぎの世界を織りなす。この絵本さながらの美意識は時を超え、ひと目見ただけで今も心を奪う。
優しく夢のような音楽が、肌をなぞるような情感で、架空の言語で歌われる柔らかな旋律でファントマイルの夢を包む。どの王国も、憂いと驚きのあいだで、詩的な主題に脈打つ。このリメイクで忠実に守られた唯一無二の音の美しさは、いまもプレイヤーの心に触れる。
この童話は、引き裂かれる瞬間のために組み立てられている。何時間ものあいだ、クロノアは饒舌な相棒とともに夢の王国を助けに走る。子どもにも分かる素朴な話だ。ところが最後の一時間がすべての前提を裏返す。主人公はこの世界の者ではなく、去ることこそが救いの条件なのだ。
魔法の指輪で敵をつかみ、投げ飛ばすか、より高く跳ね上がる——二つの奥行きを持つ夢のような世界で、この詩的なプラットフォームは、視覚の優しさと巧みなレベルデザインを混ぜ合わせる。どの面もアイデアと情感を秘め、魅惑的な空気に包まれる。とっつきやすくも繊細。カルト的名作のこのリメイクは、稀有な魅力と時を超えた遊びの楽しさを湛えている。