ダレン・コーブが鍛え上げたのは、カントリーと電子の彩りをまとった砂埃のアコースティック・フォークロック。壊れた世界に寄り添う響きだ。アシュリー・バレットが歌う「Build That Wall」のざらついた声が冒険に取り憑く。さらに音楽はリアルタイムで動作に反応し、物語と戦闘を有機的に結ぶ――今なお手本となる試みだ。
伝説的なサウンドトラックと、一挙手一投足を実況する語り部に結びつけられるのは当然だが、堅実なアイソメトリックのアクションと、試行錯誤に報いる武器の多彩さはしばしば忘れられる。今や敬愛される studio の最初の閃きでありながら、同じ作り手たちのその後の作品に影を落とされることもあった。一歩ごとに石を積んで再建する浮遊する世界は、損なわれぬ詩情を保つ。短く、濃密で、魂のこもったアクションRPGを求める人に最適だ。