Batmanのレビュー
サンソフトが押し通すのは、極端な明暗差を持つ夜の街だ。紫の空に切り立つ摩天楼の影、ネオンに照らされた路地、燐光を放つ槽の並ぶ化学工場。外套の主人公は常に明るい色で浮かび上がり、限られた色数は青と藤色の階調へ、稀に見る一貫性で注ぎ込まれている。
香田晃の手によるサンソフトの音楽は、深いベースと、稀有な強度の暗い主題を響かせ、ファミコンで奇跡を起こす。ゴッサムのどのステージも、自警団員と完璧に噛み合う、都会的で物憂げな熱量に脈打つ。この音の妙技は、いまも本機に何ができたかを示す手本であり続ける。