Batman - The Video Gameのレビュー
サンソフトが組み立てるのは、暗い面で覆われた街だ。看板や窓といったわずかな光源が、逆光の中に主人公の輪郭を切り出す。人物はずんぐりと描かれ、外套は硬く、敵もまた同じ線の節約を共有する。全体は描き込まれた挿絵というより、二色刷りの貼り紙に近い佇まいを持つ。
この版元は際立った低音の線で音の評判を築いてきたが、この移植はその明快な一例になっている。低音は伴奏であると同時に旋律も担い、音と音のあいだを滑る動きが実在の楽器の運指を思わせる。主題は暗く四角いままで、版権物の移植にありがちな勝ち誇りは最後まで顔を出さない。