BioShock Infiniteのレビュー
光に満ちた空中都市、まばゆい色彩、ユートピア的な建築──コロンビアは、ラプチャーの深海とは根本から対照をなす。輝かしい美しさと潜む暴力の対比が、息をのむ個性をつくる。広大で霊感に満ちたこのアートディレクションが、シリーズの遺産を見事に受け継ぐ。
なおゲイリー・シャイマンの手による音楽が、ゴスペルからバーバーショップまで、現代のヒット曲を1912年風に編曲したアナクロニズムのカバーで驚かせる。この時間的な眩暈は、戸惑わせると同時に見事で、コロンビアを魅惑的な奇妙さで包む。類を見ないこの音の大胆さは、いまも媒体で最も忘れがたいもののひとつだ。
狂信に明け渡された空中都市へ、一人の若い女を連れ戻すべく送り込まれた落ちぶれた探偵が、並行世界のめまいに呑み込まれていく。物語は人種差別、贖罪、そして決定論を、息を呑む概念的大胆さで取り上げる。覆すような結末と忘れがたい二人組が、本作を熱い議論の的とした。
コロンビアの空中レールを滑り、射撃と超常の力を交えて戦う。世界の美しさと込み入った筋書きがその躍動を昇華する。金や強化を求めて隅々を漁る行為が探索を再開させる。射撃の手応えに物足りなさはあるが、背景世界への陶酔と謎を解きたい欲が、休みなく前進へと駆り立てる。